犬も人と同じように幼犬期、若い頃が大切です
人が小学校、中学校という義務教育で学力はもちろん、友達や先生とあいさつしたり、遊んだり…
礼儀や努力、忍耐などを学びますよね。
ワンちゃんも同じように、基本的なお勉強(お座り・フセ・マテ・オイデ・ツイテ)はもちろん
ワンちゃん同士の挨拶の仕方や、人間社会で生きる上のマナー(必要以上に噛まない、吠えない、お留守番など)を身に着けていく必要があるのです。
犬も人と同じように、若い頃はより物覚えもよく、いろんなことを短期間で効率よく勉強することができます。
犬の社会化期は生後1か月から3か月まで
犬の脳は生後1歳になるまでにいろんな成長をしていきます。
特にプレイボゥでは生後1か月から3か月まで社会化期に注目しています。
犬の先祖であるオオカミは、生後3か月頃までは巣穴の近くで、親兄弟と過ごしています。
その間は親が持ってきた獲物などを覚えていかないと、のちに狩りをすることが出来なくなってしまいます。
この社会化期には、初めて見るものに対しても好奇心旺盛で自分で確認することが出来ます。
でも社会化期を過ぎると、だんだん子供オオカミの行動範囲が広がって行きます。
その頃にも好奇心旺盛で知らないものにも積極的に近づいていくと、違う群れのオオカミなどに襲われてしまうかもしれません。
ですから、生後3か月以降はだんだん知らないものや経験していないものに対して恐怖心や警戒心を持つように成長していくのです。
そこで!好奇心旺盛なこの社会化期に、その犬が経験するであろうあらゆるもの(人・犬・音・環境など)を楽しいイメージに慣れさせてあげることが必要なのです!
問題行動が現れる時期は?
社会化期が終わりに近づくと、恐怖心が出てくるのと同じように、いろんな問題行動が出てきます。
いままで甘噛みだったのが本気噛みに、クーンクーン鳴きだったのが大きな声で吠えるようになるなど。
人でいう反抗期のようなものをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
匂い嗅ぎしなかったのに、匂いを嗅ぐようになったりするのも、体の成長とともに出てくる行動の一つです。
どのワンちゃんにもあることですので、心配することではありませんが、人の反抗期と違って、年齢が高くなると落ち着くわけではないのです。
この時期に現れた困った行動をほっておくと、どんどん自信をつけてしまい、ますます強化されてしまいます。
問題行動を直すには犬に成功体験させないことが重要ですので、問題が出てきたら出来るだけ早く対処してあげるようにしていきましょう。