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 犬と子供(公園にて)

こんにちは、太田です。

皆さまの中にいるであろう犬を飼われていらっしゃる方は少なからず公園に行かれる方もいらっしゃるかと思います。

私も愛犬のチェルシー(ラブラドール3歳)も、子犬の頃から近所の公園など行くことが多いです。

今回は「公園」をテーマに何回かに渡りお話しをしようと思います。

公園は子犬を迎えたら、是非社会化のためにも行って欲しい場所ですね。

でも、子供や動くものなど沢山の刺激があり、慎重に慣らしていかないと逆にトラウマを作ってしまうこともあります。

そのためにも犬の状態を見ながら計画的に「社会化」していくことが大事になってくるのです。

慣らしておくべきものといえば….
例えば子供(声/動きなど)、三輪車を漕ぐ幼児、サッカーボールをしている子供達、遊具で遊ぶ子供達、スケートボードをしている子供、縄跳びをしている子供、大人(男性、女性、杖を持っている人、車いすの人など)、犬、猫、鳩、カラス、など…….

●●している子供が多いですね(笑)

挙げたらきりがないのでこれくらいにしますが、とにかく公園での子供の登場率は高いです!

上記の対象に対して、ある程度「社会化」出来ていれば、様々な環境下でも怖がらず、自信をもって過ごすことができるのかもしれません。

逆に十分な「社会化」が出来ていないものがあると公園を避ける原因になることも考えられます。

中でも「うちの犬、子供苦手だから昼間は公園に行けないの」という言葉は良く聞きます。

ではなぜ、苦手になってしまうのでしょうか。

もう少し「子供と犬」についてお話しをしていこうと思います。

●犬目線で感じる子供の苦手な行動
・いきなり甲高い大声を出す。
・石や葉っぱなど近くのものを食べさせようとする。(投げることも)
・三輪車など乗り物にのって近づいてこようとする
・こっち(犬)に興味があって行きたいのに親に止められ目の前で大泣きする
・正面から歩いてきていきなり手を出し触ろうとする
・毛を引っ張る
・リードを持ちたがる
・急に走る
・遊んでいるボールがとんでくる
・その他予測不可能な行動

などなど私が公園で見た光景を思い出しながらいくつかピックアップしてみました。

他にもまだまだ沢山あると思います。

十分に「社会化」されている犬であっても上記の中でされると嫌だな、苦手だなと感じる事もあり、ストレスはかかるものです。

子供慣れしていない犬にとってはもっと苦手だと思います。

子供の行動は普通に考えても予測不可能な行動ばかり、ましてや「犬」から見たら「未知の生物」…….かもしれません。

そのような状況でリードで繋がれている犬は逃げたくても逃げれません。

その時犬はどんな行動をとるでしょう。

・固まる
・唸る
・吠える
・威嚇する
・咬む
・尻尾が下がる
・飼い主の脚の間に入る
・飼い主の後ろに隠れる
・パニックになる
・震える                     などなど….

犬は苦手な状況になった場合、怖いからこそ、逃げられないからこそ犬はなんらかの行動をとろうとします。

読者の方の中でもご自分の犬がこのような状況に出くわし、当てはまる行動をとったことがあるかもしれません。

1つの行動だけでなく、2つ以上の行動が同時に出る犬達も多いと思います。

こうなる前に犬の気持ちを読み取り、もっと早くに我々飼い主側が対処し、犬を守る必要があるのだと思います。

次回はこの続きで、「子供が苦手になった犬のお話」、「子供に慣れた犬のお話」「犬と子供がどう共存すべきか」など実際のお話しを交えてお話しをしていこうと思います。

 〇〇が苦手な犬

こんにちは!プレイボゥのトレーニングマネージャーの赤堀です。

 

前回は「犬のボディランゲージ」についてのお話をしました。

知的な犬

知的に見えるかな?

 

大抵の問題は飼い主が犬の“ちょっと嫌だな”のサインに、気づけない事で起こるのですが、どうやってその犬の“ちょっと嫌だな”を感じ取ってあげるのかを今回お話したいと思います。

 

まず・・・

 

犬が咬む、吠えるのには必ず理由があります。

 

「かまってほしいから」

 

「楽しいから」

 

「興奮しているから」

 

「怖いから」

 

「嫌だから」

 

「不安だから」

 

まず、目の前で犬が吠えたり、咬んだりしてきてしまうのであれば、なぜそのような行動に犬が出ているのか、理由を考えてあげましょう。

 

喜んでいるように見えて、実は嫌がっているのかも

 

さてとっても単純なことですが、犬は
避けたいものからは距離を置き
興味・関心があるものには近づきます

 

例えば、あなたが愛犬を抱っこしようと手を伸ばした時・・・

 

愛犬に洋服を着せようと抱っこしようとした時・・・

 

おうちの犬があなたの手から逃げるような素振りはありませんか?

犬の最初のシグナルは、ほんの一瞬のことなので、なかなか気づくことができないのです。

 

「抱っこしようと手を伸ばしたら、捕まらなかったのでもう一度抱っこしようとしたら咬まれた・・・」

 

ということも少なくありません。

 

 

咬む犬

大切なことは咬ませないこと!

 

この時飼い主さんは、「なんで?!今までそんなことなかったのに・・・」と不思議に思ってしまうのですが、犬からしたら最初に逃げた段階で「嫌だ―!」と言っているわけですね。

(実際はそれよりも手前から犬には細かいシグナルが出ています。)

犬が嫌がることは無理矢理はやらない」というのが、プレイボゥ的な考え方です。

 

 

では、「犬の嫌がることはすべてやらない」というのが正しいのでしょうか?

 

答えは「NO」です。

 

犬が嫌がるものをすべて回避して、すべて「いいよ、いいよ、嫌なんだよねー」としてしまうと、犬は何も克服できなくなり苦手だらけの世界の中で生きていかなくてはいけなくなる上に、嫌いなものや怖いものに遭遇した時に攻撃的な様子を見せる子であれば「嫌な時は咬めば良いんだ!」と、間違った対応を学んでしまうことになります。

 

トリミングも動物病院も「嫌なら良いよ」とは出来ないですよね。

 

私は「経験させる必要がないものは経験させなくてもOK」「でも、今後経験しなくてはいけないものは克服させる機会を作ってあげるべき」だと考えます。

 

「経験させる必要がないもの」というのは、例えば洋服を着せることや、ドッグランドッグカフェドッグイベントに行くことなど。

もちろん、お洋服やドッグランなどに行くことが必要な子もいるかもしれませんが、洋服を着せなくても過ごせるのであれば、「着せない」という選択をした方が人も犬もストレスが少ないこともあるかもしれません。

 

ドッグランも、すべての犬が好きなわけではありません。

 

ドッグランやドッグカフェは元々犬と人が楽しめるためのものなのに飼い主だけ楽しそうで、犬がストレスを感じているシーンもよく目にします。(もちろんすべてのドッグランが悪いわけではありません)

 

せっかく一緒に出掛けるのであれば、お互いが楽しめるようにしたいですよね!

 

もしこれらの物を「今後経験させなくて良いか」と飼い主が割り切れるのであれば、他の犬があまりいない場所に出かけて、飼い主と愛犬だけで楽しむ、という選択もできるわけです。

愛犬には「飼い主が一番!」と思ってもらえる方がもちろん良いので、他の犬との関わりがない生活でも、不幸なわけではないんですよ。

 

でも、「カフェに行ったり、たまには洋服を着せたい!」と思う方も中にはいらっしゃると思います。

 

オシャレ犬

オシャレさん?!

 

もし、本気で「克服させてあげたい!」と思われるのであれば「犬に無理をさせず、徐々に慣らしていく」という方法をとってあげてください。

 

もしかしたら、何年もかかるかもしれません。
もしかしたら、当初の理想とは違う形になるかもしれません。

(例えば、ドッグランに行っても、飼い主から離れられず走り回ってくれない、など・・・)

それでも、それはあなたの犬の「個性」なので、広い心で認めてあげてほしいのです。

 

「克服させてあげて、と言うけどじゃあどうやってやるの??」

 

と思ったあなた。

 

次回は、犬が苦手なものに遭遇した時に、どのように対応してあげると良いのか、をお話しますね!

 

ご覧いただきありがとうございました。

 メイちゃんその後。

こんにちは!プレイボゥの太田です。

前回の続きです。

月日が数年経ち、メイはいつの間にか他犬がいても自ら目を合わせないフリをしたり、たまに相性がいいと他の犬とご挨拶まで出来るようになりました。

きっかけはアイコンタクトを徹底的にトレーニングしたことですが、それ以外の経験トレーニングの継続など共に過ごした時間の中で培ってきた結果、「大きな自信」となったと感じています。そして私とメイ信頼関係もとても良くなりました。

実はメイ、生後8カ月に私の所にきた時は、嫌な事をされると人の手を咬み歯磨きをすることさえ出来ない位でした。

ですがいつの間にか苦手な歯磨きも、ブラッシング爪切りも…….

苦手なことは決して大好き!ではないけれど、受け入れてくれるようになっていたのです。

犬のしつけやトレーニングを学ぶ学校を卒業し、出張ドッグトレーナーとして独立した時、メイは私の最高のパートナーとして仕事を共にしてくれました。

出張ドッグトレーナーとして活動する私の出張レッスンに連れて行ったり、グループレッスンパピークラスでも他に犬がいても私に集中し、立派にデモ犬として頑張ってくれるようになりました。

 

愛犬メイ

愛犬メイ

 

そんなメイも今は15歳のお婆ちゃん犬です。

病気と闘いながら今も元気に生きています。

私の可愛い愛犬であり、私の師匠でもあります……

最後に…、ドッグランについて少しお話ししますと

「ドッグランは犬達がリードを付けずに自由に遊べる楽しい場所」

が理想ですが

犬の相性によって、状況によって、時に危険な場所になることもあります。

まさにメイが経験したように。

知り合いの中には、超大型犬に愛犬(1歳弱の中型犬)が咬まれ、下半身不随になったケース

咬もうとしてきた犬から、自分の犬を守ろうと間に入った飼い主が大怪我をするケース

などなど、身近に聞いた話だけでも危険なケースは沢山あります。

ドッグランは自分の愛犬をコントロールしなくて良い場所ではなく、むしろコントロールできるからこそリードを離して、何かあった時にはすぐに呼び戻しをして、危険を事前に回避できる場所が理想なのではないかと私は思います。

100%呼び戻しが出来るなど、飼い主さんが愛犬を100%コントロールできればドッグランも必要とすることなく、例えばイギリスのように公園でオフリードで自由にお散歩することも出来ます

とはいえ、文化が違うため日本の公共の場ではオフリードは出来ませんが、それくらい愛犬のコントロールが出来ればトラブルも回避できると思います

そして自分の犬だけでなく、他の犬の行動をある程度把握し、犬を見る力も必要なことです。

メイが生後8カ月の頃に、私が犬について知識をちゃんともっていれば犬を見て怖がることはなかったかもしれません。

でも、そのことをきっかけに、がむしゃらに愛犬とトレーニングできたことは大きな学びとなりました。

メイから学んだ経験をこれからもずっと忘れず、しつけでお困りの飼い主様や犬達に伝え続けていきたいと思っています。

 

 ドッグランに行ったメイちゃんは

こんにちは。
プレイボゥの太田です!

 

早速余談となりますが、私はプレイボゥ創立者である故森山敏彦先生に憧れて、犬業界への門を開きました。

 

その故森山先生に憧れると同時に、実は故森山先生愛犬ボイシーくんにも心打たれていたんです。。(笑)

 

そのボイシーくんをご紹介させてください。

 

おれ、ボイシー。

おれ、ボイシー。

 

この写真は10歳を超えているのでお顔は白くなってきていますが、イケメン度合、皆さまに伝わりますでしょうか(≧▽≦)?

 

さて、そんな前置きもほどほどに…!

 

前回のブログでは、実家の愛犬メイの社会化のために!と一緒にドッグランへ行ったところまで書かせていただきました。

 

本日はその続きです。

 

メイは行った先のドッグランでは、見知らぬ犬に追いかけられ、その時以来お散歩で犬を見ると震えるようになってしまいました。

 

後から考えてみれば、もっと慎重に他の犬と会わすべきだったのです。

 

ドッグランという場所が悪いということではなく、犬とほとんど会わせた経験がない犬には少しずつ他の犬に慣らす必要があったのです。

 

当時私が通っていた犬の学校では、外部講師として故森山敏彦先生プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー創設者でもある故森山名誉校長)が来られていて、先生のもとでトレーニングを学び、先生が経営している犬の保育園(現在の犬の保育園PLAYBOW)も定期的に研修に入ることが出来ました。

 

色々な犬についての勉強を学ぶうちに、自分がドッグランでしてきたこと全て、メイに申し訳なく、後悔の気持ちでいっぱいでした。

 

それ以降、メイに何が出来るのか、これから十数年生きる中でどう楽しく生活が出来るのか必死に勉強しました。

 

そんなとき犬のトレーニングの勉強の中で、森山先生から「クリッカートレーニング」を教わりました。

 

クリッカーとはカチッと金属音が鳴るトレーニング道具で、犬を褒めるときに使うものです。詳しくはまたの機会にご説明しますね!

 

メイはオヤツが大好きなので、クリッカーを使って基本のトレーニング(オスワリ、フセ、マテ、オイデなど)から、トリック(芸)、ドッグダンス、アジリティ等、色々勉強してきました。

 

そんな中でも得意中の得意は「アイコンタクト」!

 

名前を呼ばれたら人の目を見るというコマンドですが、「見て♪」指示をするとよそ見をせずに1分ほど集中出来るまでに。

 

そこで犬がやって来たら「見て♪」の指示で、私の目をみたらクリッカーで褒め、オヤツを毎回あげていきました。

 

と同時に、体の震えも少しずつ落ち着いてきたのです。

 

そしてある日、メイと一緒に歩いていると同じ前方を向いていたメイが私の目をジッと見つめてきました。
すぐに、周囲を見渡すと数十メートル先に犬がいました。

 

犬がいるこの状況で自発的にアイコンタクトをしてきたことはなかったので、最初は偶然?と思いました。

 

でもまた次の犬の時も自発的にアイコンタクトをしてきたのです。

 

しかも嬉しそうに

 

この時メイは、他犬に対して怖い気持ちはあるものの、私がして欲しい行動を学習し自発的にアイコンタクトをするという行動に出たのです。

 

そして目を輝かせて私を見る表情は明らかに自信に繋がったのだと確信しました。

 

 

 

その後も、いつどの状況でも犬が現れると自発的に私にアイコンタクトをする行動の頻度が高くなってきました。

 

犬のトレーニングの勉強をして数か月かかりましたが、毎日の積み重ねが結果に繋がり、とても嬉しかったのを今も覚えています。

そして習慣になってきたところで、オヤツを少しずつ減らし、徐々に褒めるだけの時もあったり、オヤツをあげる時もあったりとランダムにしていき、最後にはポケットに2~3個オヤツを忍ばせ、余らすこともあるくらいになったのです。

 

またまた続く。

 アイコンタクトで苦手を克服!

こんにちは。
プレイボゥの太田と申します!

今日は私太田からお届けいたします。

もうすぐ梅雨明けを信じて過ごしている太田ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

梅雨が明け暑くなってくれば、犬も人も熱中症に気を付けつつ、過ごしていきたいですねU^エ^U

さて、皆さまは愛犬と日々生活する中で「●●しなければよかった」と後悔したことはありますか?

犬と生活をしたことがある飼い主さまなら、1つや2つくらいあるのではないでしょうか?

いやそれ以上!と言う人も少なくないのではと思うのですが…..

たとえば

「テーブルの上のオヤツを食べられないように片付ければ良かった」

とか

「ゴミ箱をあさられないように片付ければ良かった」等など..

きっと思い当たる方もいらっしゃるかと(-.-)

そんなちょっとした日々の後悔のエピソードならまだ良かったのですが、
実は私、1つ忘れる事の出来ない後悔をしてしまったことがあります…..

それは今から15年前のこと、犬のしつけやトレーニングについて勉強を始めた時。

その頃、実家は8か月のポメラニアン(名前はメイ)がいました。

メイ

メイちゃんですU^エ^U

我が家は代々同じ犬種を飼っていまして、メイは5頭目に迎えた犬でした。

結婚を機に私は実家から離れていたので、実家の両親はメイトイレの失敗咬む行動にとても困っていました。

今までの犬は、自己流のしつけ方法でしたが、これまでトイレの失敗に困る事なく、愛犬との関係性も上手くいっていたと思います。

しかし5頭目のメイを迎えてから、同じ犬種でも性格も違いますし、やはり「犬のしつけ」は難しいものだと痛感したことを覚えています。

そしてその頃、今まで勤めていた会社を退職し、学生の頃から憧れていたドッグトレーナーの勉強をし始めた私は、自分の勉強のためにじゃじゃ馬娘のメイを実家から預かることにしました。

と、同時に犬のしつけ社会化の大切さをを学んだ時期でもあり、子犬のメイに「早く他の犬に慣らしてあげたい」という思いが先走り、友人から「○○のドッグラン楽しいよ」とお誘いを受け早速ドッグランへ…….

メイはドッグランに着くと最初はドッグランの中を駆け回り、他の犬ともご挨拶をし、とても楽しそうでした。

しかし「やっぱり来てよかった~」と思っていた矢先、中型犬ほどの大きさの犬が、突然元気に走り回っているメイの後ろを追いかけてきたのです!!!

その様子を見た私は、最初は遊んでいると思って様子を見ていたのですが、メイが必死で逃げていることに気づき、すぐに抱っこしました。

が……..、
その時のメイは体が震え、心身ともに元気がなくなってしまいました….。

次回に続く。