こんにちは。
プレイボゥのトレーニングマネージャーを務めています赤堀ですU^エ^U
前回は、犬のことをもっと知ってもらいたい!という話をいたしました。
今回は、犬のことを理解する為の第一歩として「ボディランゲージ」についてお話したいと思います。
さてみなさんは、次の写真を見て、それぞれの犬はどのように感じていると思いますか?

どんな気持ちかな?
犬の保育園で犬とトレーニング経験のある赤堀には次のように見えます。
左の犬は「君のにおいを嗅がせておくれよ。くんくんくん・・・もっと嗅がせておくれ―」と、やや積極的な様子。
対して右側の犬は「おおぉぉ・・・ なんかすんごい、この犬グイグイくるわーちょっとしつこいなー・・・」と、迷惑そうにしている様子。
もちろん、これ以外にも様々な見方がありますし、かなりざっくりとした解釈にはなりますが、今回は具体的にどのような仕草からそのような様子が見受けられるか説明をしていきたいと思います。
まず、左側の犬の仕草を見てみましょう。

白い犬さんの解説
*前あし・体のバランス*
一番わかりやすいのは前あしですね。
リードがついている為、相手の犬に近づきたいけど近づけない状態なので後ろに引っ張られて前あしが浮いています。
これくらい相手に興味を持って、確認しにいこうとしている、ということですね。
体のバランスが前方に向かっているのが良くわかります。
犬は「興味がある物には近づいて」いきますので、少なくとも、左側の犬は右側にいる犬の事を「避けたい」と言う風には思っていないようですが、だからといって「友好的である」とは限らないのがポイントです。
「近づきたい」 = 「友好的」ではないわけですね。
「怖いからちょっと確認しよう」「なんだろう??」など、この時の犬の気持ちは、まだまだ複雑であることもあります。
状況を確認できて、初めて余裕が出てくる犬もいます。
散歩で会った犬に近づいていくからといって、そのまま近づけたら相手の犬とケンカになってしまう、ということもあり得ますので注意が必要です。

白い犬さん解説その2
*耳*
犬の耳は、その時の感情・状況に応じて向きが変わります。
犬の耳の状態からもその犬の感情を読み取ってあげることができるわけですね。
この白い犬の耳はどうでしょう。
写真だとわかりづらいですが、相手の犬がいる方向に向いているように見えます。
これにも色々な意味合いがあります。
・耳を向けた方向に集中している
・警戒している
・やや高圧的
もう少しリラックスしている状態だと、耳は後方に寝た状態になるので、この白い犬はやや緊張している状態である可能性があることがわかります。

白い犬さん解説その3
*口*
次に口。
口が開いているか閉じているかだけでも意味は大きく異なります。
口が緩やかに開いていると
・リラックス
・うれしい
・楽しい
・穏やか
・安心
などが考えられます。
同じ口が開いている状態でも、口角が緩やかに上がっているのと、口角が力んだ状態なのとではまったく意味合いが違ってきます。
口角が長いと穏やかな気持ちの証拠です。
緊張から心拍数が上がり余裕のない状態になると、ひきつった様に口角が上がることもあるので、よく観察することが必要です。
この写真の犬は、口が閉じているので、やや緊張しているようにもとれます。
*尾*
尾はどうでしょう。
まず、尾は上がっているのか、下がっているのかを見てみましょう。
尾が下がっている・・・不安、恐怖、弱気
尾が上がっている・・・興奮、警戒、集中
などが考えられます。
「尾を振っているから喜んでいる」という風に思われがちですが、「どのように」振っているのかが重要になってきます。
左右に勢いよく振っていれば、興奮していたり嬉しい感情かもしれませんが、小刻みに降っていたり、しっぽを下げたまま振っていたら、警戒や不安の表れかもしれません。

白い犬さん解説その4
この白い犬は、振っているかどうかは分かりづらいですが、尾は上がっているので、恐怖を感じている状態ではなさそうです。
ただ、柴犬やポメラニアンのように、通常が巻き尾の犬たちは多少の事では、尾が下がりづらいので、パっと見ではサインに気づきづらいことがあります。
この白い犬は、これまでお話してきた他のパーツからも読み取れるようにどちらかというと積極的に相手の犬に関わろうとしている様子が見受けられるので相手の犬に関心をもって集中しているので、尾が上がっているのでは、ということが読み取れます。
静止画なので、読み取れる情報が多くはありませんがこの4か所を見るだけでも、少し犬の気持ちが分かった気がしませんか?
長くなってしまったので今回はここまで。
次回は写真のもう1頭の犬のボディランゲージについてお話します!