〇〇が苦手な犬

こんにちは!プレイボゥのトレーニングマネージャーの赤堀です。

 

前回は「犬のボディランゲージ」についてのお話をしました。

知的な犬

知的に見えるかな?

 

大抵の問題は飼い主が犬の“ちょっと嫌だな”のサインに、気づけない事で起こるのですが、どうやってその犬の“ちょっと嫌だな”を感じ取ってあげるのかを今回お話したいと思います。

 

まず・・・

 

犬が咬む、吠えるのには必ず理由があります。

 

「かまってほしいから」

 

「楽しいから」

 

「興奮しているから」

 

「怖いから」

 

「嫌だから」

 

「不安だから」

 

まず、目の前で犬が吠えたり、咬んだりしてきてしまうのであれば、なぜそのような行動に犬が出ているのか、理由を考えてあげましょう。

 

喜んでいるように見えて、実は嫌がっているのかも

 

さてとっても単純なことですが、犬は
避けたいものからは距離を置き
興味・関心があるものには近づきます

 

例えば、あなたが愛犬を抱っこしようと手を伸ばした時・・・

 

愛犬に洋服を着せようと抱っこしようとした時・・・

 

おうちの犬があなたの手から逃げるような素振りはありませんか?

犬の最初のシグナルは、ほんの一瞬のことなので、なかなか気づくことができないのです。

 

「抱っこしようと手を伸ばしたら、捕まらなかったのでもう一度抱っこしようとしたら咬まれた・・・」

 

ということも少なくありません。

 

 

咬む犬

大切なことは咬ませないこと!

 

この時飼い主さんは、「なんで?!今までそんなことなかったのに・・・」と不思議に思ってしまうのですが、犬からしたら最初に逃げた段階で「嫌だ―!」と言っているわけですね。

(実際はそれよりも手前から犬には細かいシグナルが出ています。)

犬が嫌がることは無理矢理はやらない」というのが、プレイボゥ的な考え方です。

 

 

では、「犬の嫌がることはすべてやらない」というのが正しいのでしょうか?

 

答えは「NO」です。

 

犬が嫌がるものをすべて回避して、すべて「いいよ、いいよ、嫌なんだよねー」としてしまうと、犬は何も克服できなくなり苦手だらけの世界の中で生きていかなくてはいけなくなる上に、嫌いなものや怖いものに遭遇した時に攻撃的な様子を見せる子であれば「嫌な時は咬めば良いんだ!」と、間違った対応を学んでしまうことになります。

 

トリミングも動物病院も「嫌なら良いよ」とは出来ないですよね。

 

私は「経験させる必要がないものは経験させなくてもOK」「でも、今後経験しなくてはいけないものは克服させる機会を作ってあげるべき」だと考えます。

 

「経験させる必要がないもの」というのは、例えば洋服を着せることや、ドッグランドッグカフェドッグイベントに行くことなど。

もちろん、お洋服やドッグランなどに行くことが必要な子もいるかもしれませんが、洋服を着せなくても過ごせるのであれば、「着せない」という選択をした方が人も犬もストレスが少ないこともあるかもしれません。

 

ドッグランも、すべての犬が好きなわけではありません。

 

ドッグランやドッグカフェは元々犬と人が楽しめるためのものなのに飼い主だけ楽しそうで、犬がストレスを感じているシーンもよく目にします。(もちろんすべてのドッグランが悪いわけではありません)

 

せっかく一緒に出掛けるのであれば、お互いが楽しめるようにしたいですよね!

 

もしこれらの物を「今後経験させなくて良いか」と飼い主が割り切れるのであれば、他の犬があまりいない場所に出かけて、飼い主と愛犬だけで楽しむ、という選択もできるわけです。

愛犬には「飼い主が一番!」と思ってもらえる方がもちろん良いので、他の犬との関わりがない生活でも、不幸なわけではないんですよ。

 

でも、「カフェに行ったり、たまには洋服を着せたい!」と思う方も中にはいらっしゃると思います。

 

オシャレ犬

オシャレさん?!

 

もし、本気で「克服させてあげたい!」と思われるのであれば「犬に無理をさせず、徐々に慣らしていく」という方法をとってあげてください。

 

もしかしたら、何年もかかるかもしれません。
もしかしたら、当初の理想とは違う形になるかもしれません。

(例えば、ドッグランに行っても、飼い主から離れられず走り回ってくれない、など・・・)

それでも、それはあなたの犬の「個性」なので、広い心で認めてあげてほしいのです。

 

「克服させてあげて、と言うけどじゃあどうやってやるの??」

 

と思ったあなた。

 

次回は、犬が苦手なものに遭遇した時に、どのように対応してあげると良いのか、をお話しますね!

 

ご覧いただきありがとうございました。