こんにちは!プレイボゥの太田です。
前回の続きです。
月日が数年経ち、メイはいつの間にか他犬がいても自ら目を合わせないフリをしたり、たまに相性がいいと他の犬とご挨拶まで出来るようになりました。
きっかけはアイコンタクトを徹底的にトレーニングしたことですが、それ以外の経験やトレーニングの継続など共に過ごした時間の中で培ってきた結果、「大きな自信」となったと感じています。そして私とメイの信頼関係もとても良くなりました。
実はメイ、生後8カ月に私の所にきた時は、嫌な事をされると人の手を咬み、歯磨きをすることさえ出来ない位でした。
ですがいつの間にか苦手な歯磨きも、ブラッシングや爪切りも…….
苦手なことは決して大好き!ではないけれど、受け入れてくれるようになっていたのです。
犬のしつけやトレーニングを学ぶ学校を卒業し、出張ドッグトレーナーとして独立した時、メイは私の最高のパートナーとして仕事を共にしてくれました。
出張ドッグトレーナーとして活動する私の出張レッスンに連れて行ったり、グループレッスン、パピークラスでも他に犬がいても私に集中し、立派にデモ犬として頑張ってくれるようになりました。

愛犬メイ
そんなメイも今は15歳のお婆ちゃん犬です。
病気と闘いながら今も元気に生きています。
私の可愛い愛犬であり、私の師匠でもあります……
最後に…、ドッグランについて少しお話ししますと
「ドッグランは犬達がリードを付けずに自由に遊べる楽しい場所」
が理想ですが
犬の相性によって、状況によって、時に危険な場所になることもあります。
まさにメイが経験したように。
知り合いの中には、超大型犬に愛犬(1歳弱の中型犬)が咬まれ、下半身不随になったケース。
咬もうとしてきた犬から、自分の犬を守ろうと間に入った飼い主が大怪我をするケース。
などなど、身近に聞いた話だけでも危険なケースは沢山あります。
ドッグランは自分の愛犬をコントロールしなくて良い場所ではなく、むしろコントロールできるからこそリードを離して、何かあった時にはすぐに呼び戻しをして、危険を事前に回避できる場所が理想なのではないかと私は思います。
100%呼び戻しが出来るなど、飼い主さんが愛犬を100%コントロールできればドッグランも必要とすることなく、例えばイギリスのように公園でオフリードで自由にお散歩することも出来ます。
とはいえ、文化が違うため日本の公共の場ではオフリードは出来ませんが、それくらい愛犬のコントロールが出来ればトラブルも回避できると思います。
そして自分の犬だけでなく、他の犬の行動をある程度把握し、犬を見る力も必要なことです。
メイが生後8カ月の頃に、私が犬について知識をちゃんともっていれば犬を見て怖がることはなかったかもしれません。
でも、そのことをきっかけに、がむしゃらに愛犬とトレーニングできたことは大きな学びとなりました。
メイから学んだ経験をこれからもずっと忘れず、しつけでお困りの飼い主様や犬達に伝え続けていきたいと思っています。